コーポレートスタッフ
ファイナンス統括部 主計部 税務グループ グループ長
経営学研究科修了/2010年入社(事務系)
第3章
People
J.T.
コーポレートスタッフ
ファイナンス統括部 主計部 税務グループ グループ長
経営学研究科修了/2010年入社(事務系)
※記事内容および社員の所属は取材当時のものです。
小学生の頃から英語を勉強していて、他の言語も学びたいと思い、中国の外国語大学に進学して日本語を専攻しました。元々日本のドラマや漫画が好きで、日本の文化に興味を持っていたのがきっかけです。交換留学で2年間日本に滞在し、ホームステイやアルバイトを通じて日本語や文化を学びました。中国社会にはアルバイトという文化・慣習がないので何も分からない状態でしたが、店長や先輩が色々と教えてくれたので、楽しく日本語を学びながら働くことができました。
頑張って日本語を勉強したので、一度は日系企業で働いてみたいと思い、世界的にも技術力が優れたグローバルな日系企業を中心に就職活動を行っていました。そんな時、大学の研究室のOBがフジクラに入社したという話を聞き、興味をもって調べたところ、世界トップクラスの技術力でグローバルに事業を展開していることが分かりました。中国にも子会社があるので、ここでなら私の力が発揮できそうだと思い入社しました。
現在はファイナンス統括部主計部税務グループのグループ長として、移転価格を中心とする国際税務案件の業務をメインに担当しています。グローバルに展開する当社にとって、各国の税制理解や調査・分析は必要不可欠です。海外の子会社との取引価格を適正に設定し、税金を適切に収めつつ利益を最適化するためのタックスプランニングの構築が主な業務です。
時には、過剰と判断できる要求を海外の税務局から受けることがあります。中国子会社が現地で移転価格調査を受けた際、処理に特に問題がないと思われるにも関わらず、中国の税務局から多額の追徴課税を要求されたことがありました。そこで、現地子会社や税理士法人と協力し、根拠となる資料を集めてロジックを固め、複数のシナリオを用意した上で交渉の場に挑みました。その結果、追徴税額を大きく減らすことができ、グループの損失を最小限に抑えることができました。自分の力を発揮して利益に貢献できたことに、大きな喜びを味わえたエピソードです。
よりプロフェッショナルな提言を実現するためにも、税理士の資格取得を目指して勉強中です。企業再編する際や税務調査を受ける際に、プロフェッショナルな知識があれば、適切かつ税務リスクが少ないシナリオやタックスプランニングを検討できるようになります。現状は外部の税理士に協力してもらっていますが、社内で検討できるようになると、よりスピーディに判断を下せるようになります。また、税務関係だけでなく、今後の経営方針などに関しても専門知識にもとづいて提案できるようになりたいと考えています。
また、グループのメンバーにはやりがいを感じながら楽しく働いてもらえるよう、マネジメント力もさらに磨きたいです。メンバーたちには積極的に発言する習慣をつけてもらいたいと思い、業務のことや興味のあることなどを気軽に発信してもらうための座談会を毎週開催しています。主体的に発言し、行動することで人は大きく成長できますので、そのような環境を整えて成長を後押しできる存在になりたいです。