4

Global

グローバル市場での
プレゼンス

今、フジクラを取り巻く海外市場はどうなっているのか。
売上の約6割を占める海外市場の中で、
フジクラの強みはどう活かされているのかを
海外駐在員が解説します。

地域別売上高および割合

2018年度売上高7,107億円 日本35.1%(2,494億円)海外64.9%(4,612億円)アジア25.1%(1,785億円)アメリカ18.4%(1,308億円)その他21.4%(1,518億円)

※現在は、新型コロナウイルスの影響で一部の国を除き、駐在員は帰国しております。
※記事内容および社員の所属は取材当時のものです。

01

America

Fujikura Automotive America LLC.

Nobuyuki Kawasoe

2003年入社/法学部 法律学科卒

Profile
就職活動中に偶然フジクラと出会い、社員の人柄や社風が自分にマッチしていると感じ、入社。現在は経理部で培った経験を活かし、2014年よりアメリカにて事業計画策定や予算と実績を管理する予実管理、設備投資計画などを担当している。
Q1現地事業所の役割について
Fujikura Automotive Americaは、フジクラのアメリカ現地法人であるAFL(America Fujikura Ltd.)の自動車部門を担う会社であり、主な事業内容は自動車用ワイヤハーネスの製造・販売となります。製造拠点はメキシコと米国との国境エリア、メキシコシティに程近いメキシコ中央エリア、最後に南米パラグアイと大きく3つに分かれています。私が駐在しているテキサス州サンアントニオ事務所はそれらを統括する本社機能を担っており、お客さまは自動車メーカーや自動車部品のサプライヤです。設立当初は日系企業が取引の中心でしたが、今では外資系企業が取引の過半を占めるほどになりました。非常に労働集約型の事業であり、安価な労働力が事業の立地として求められる他、現場の創意工夫、まさに改善力が競争力の源泉となっていることが事業の特徴です。
Q2アメリカのマーケットの特徴とは

北米の自動車市場は、販売台数の観点ではここ数年大きな変化はなく、良く言えば安定的、悪く言えば成長が頭打ちの状況となっています。一方で、電気自動車や自動運転技術などの新技術・新潮流が伸張してきており、100年に一度の変革期を迎えているとも言われています。我々が自動車という言葉をイメージした時に思い浮かべるのは、100年前のT型フォードの頃から続くガソリンエンジン車ですが、ほんの数年先には、ガラッと様相が変わってしまうかもしれない。そのような面から見れば、嵐の前の静けさであるとも言えます。

Q3フジクラの強みを活かした今後の展望について
ワイヤハーネスに限らず自動車部品のサプライヤは、新車種の開発段階から顧客の中にしっかりと入り込み、強固な信頼関係を築き、それを長きに渡って継続していくことが求められます。当社としては、これまで築いてきた既存顧客との関係をより深め、収益基盤の安定化を図っていかなければならないということが一つ。それと同時に、先程述べたような新しい潮流への参画もまた求められていると考えています。特にここアメリカでは、電気自動車や自動運転技術などの新技術はベンチャー企業が牽引していることが特徴ですが、当社にも引き合いがあり、一部すでに取引を開始している分野もあります。そういった次世代技術創造の本場に拠点を置いていることを強みとし、次の時代の波に乗っていくことが必要であると考えています。

02

England

Fujikura Europe Ltd.

Yusuke Kochi

2006年入社/経営学部 経営学科卒

Profile
2017年よりFujikura Europe Ltd.に駐在し、営業統括の他、予算立案、人事、総務、法務、社内制度設計など多岐にわたる業務を通じ、会社経営の中核を担っている。
Q1現地事業所の役割について
フジクラ・ヨーロッパ社は、フジクラの欧州地域を担当する販売会社として光ファイバ、ケーブル、その他関連部品や光融着接続機をはじめ、電子部品、自動車部品関連、新エネルギー、医療分野製品など、当社グループで製造している製品を網羅的に取り扱い、欧州のマーケットの最前線の営業・販売拠点として活動しています。取り扱っている製品数が多いことから、顧客の大半は欧州のほぼ全域にわたる外資系企業であり、当社製品の欧州営業窓口として営業をかけていくだけではなく、マーケットからのニーズを吸い上げ、ビジネスの種を撒き、形にしていくことも重要なミッションです。また、現地から欧州の政治・経済の情報を本社に発信することも期待されている役割の一つです。
Q2ヨーロッパのマーケットの特徴とは

当社の製品群を欧州エリアに照らした場合、今後ポテンシャルのあるマーケットが多く存在しています。たとえば、情報通信分野のFTTH(※1)は、日本ではほぼ普及が完了しているのに対し、欧州の普及はまだまだこれからで当社が活躍するチャンスが多くあります。また、欧州はEV先進国であり、多くの国が2030~40年までに内燃エンジン車の新車販売を禁止します。すでに多くのEVインフラが整備されており、CASE(※2)をキーワードにした全く新しいビジネスチャンスが無限に広がっています。他にも、ファイバレーザは工業国ドイツや北イタリアを中心とする高度工業地域に、医療分野ではドイツや北欧に多くのビジネスチャンスがあります。
※1:Fibre To The Homeの略称で、光ファイバを使用した家庭向けの通信サービス。
※2:コネクティビティ(接続性)の「C」、オートノマス(自動運転)の「A」、シェアード(共有)の「S」、そしてエレクトリック(電動化)の「E」の略称。

Q3フジクラの強みを活かした今後の展望とは
ここ数年、複数の事業分野でビジネスの種まきに注力をしてきており、これからまさに刈り取りがはじまる時期。単純な成長でなく、飛躍的な成長が期待できると信じています。そのためには、お客さまが何を求めているかをとことん追求し、期待を上回る価値の提供を常に考えなければなりません。欧州には事業ごとに多くのグループ会社が存在しています。時には会社の枠を越えて協業し合い、最適なソリューションを提供していきたいと考えています。将来的には、欧州でのフジクラのプレゼンスを高め、各事業領域で「欧州にフジクラあり」と言われることが目標です。

03

Thailand

Fujikura Electronics (Thailand) Ltd.

Hideaki Usuta

2009年入社/工学部 物質工学科卒

Profile
インフラ関連の企業を中心に就職活動を行っていた際にフジクラと出会う。肩肘張らずに面接に挑めたことから、ここなら素の自分で仕事ができると感じたと話す。2019年よりタイにてFPC(フレキシブルプリント基板)の製造技術を担当し、問題点の改善や、品質・生産性向上に取り組んでいる。
Q1現地事業所の役割について
フジクラのタイの工場では、FPCというスマートフォンなどの電子機器や、車載向けに使用されるプリント基板をメインに製造しています。 一般消費者があまり目にしない部品ではありますが、電子機器や自動車の電子部品として使用されており、多くの人の日常生活をサポートしている製品です。つまり、フジクラのFPC事業は安定して製品を供給することで、これら製品を使用する現代人の生活を支えるという大きな役割を担っているのです。また、さらなる利便性向上のために、FPCも継続的に技術向上を進め、電子機器の機能向上を支えることで、社会に貢献することが求められています。
Q2アジアのマーケットの特徴とは

スマートフォンなどの電子部品はアジアに製造工場を構える企業が多いことから、今後も電子部品の製造はアジアをメインに展開すると考えられます。しかし、近年のアジア諸国の経済成長から、人件費の上昇が進んでいること。また、IoTやAI技術向上によるビックデータの活用、データ分析や良否判定の機械化が進むことにより、省人化を進めながら事業を進めることになると思います。
さらに、スマートフォン市場は2020年以降も成長すると予測されているため、上述したような機械化を進めながら、アジア諸国で生産を継続することになると考えられます。

Q3フジクラの強みを活かした今後の展望について
タイでは30年以上フジクラの製造工場が展開されており、タイの文化を理解した上で現在の工場運営がされています。また、東アジアから東南アジアも同様に、製品は異なりますが各地に製造工場や拠点が設けられており、各エリアの情報を入手できる環境が整っていることが強みになります。
問2で述べたように、IoT、AIといった人の手を介さない情報処理が全ての業界で進んでいます。今までのやり方に拘らず、また、この流れに乗り遅れずに機械化・省人化を進めることで、コストを抑え、競争力を維持することが製造メーカとして必要な課題だと思います。その上で、これまで以上の製品を開発し、お客さまに提案していくことが事業の発展につながると考えます。

04

China

藤倉香港有限公司

Wataru Kobayashi

2006年入社/経済学部 経済学科卒

Profile
元々海外勤務に関心があり、全世界に拠点を構えているフジクラに惹かれたと話す。就職活動中に見てきた企業の中で、最も社員を大切にしている企業だと感じ、入社を決めた。2018年より上海にて、新規顧客開拓、及び工場で製造した製品の納品管理を担当している。
Q1現地事業所の役割について
私が駐在している上海営業所では、FPCという電子部品を主に取り扱っています。FPCというのは、スマートフォンやカメラなどの電気製品に使用され、電子機器内に電気を流す役割を担っています。電子製品、電気部品に関わる業界では、中国に工場を設けている企業が多く、その中でも華東地区と呼ばれる上海や蘇州には特に多くの企業が進出し、ものづくりを行っています。私たちは、そのお客さまに向けて完成した当社製品を確実に届けるとともに、お客さまの生産予定を確認し、得られた情報を元に工場での生産計画を策定します。また、現地にいるからこそ見つけられる企業を探し出し、注文獲得に結び付ける活動も行っています。
Q2中国のマーケットの特徴とは

中国に来て最も感じたことは、技術や新しい製品を発展・浸透させるスピードが非常に早いということです。国の政策や政府の後押しもあり、方針が決まると急速に市民レベルにまで広まっていきます。たとえば、キャッシュレス決済は数年前から浸透し、現在はほぼ全ての支払いがスマホ決済になっています。また、バイクにおいても電気バイクが普及し、上海でガソリンバイクを見ることは全くありません。このように、中国では急速なスピードで新技術や新製品が浸透するため、新たな技術や技術の種があれば、今以上に世界を引っ張っていく力があると感じます。

Q3フジクラの強みを活かした今後の展望とは
ご存知の通り、中国には多くの電気製品の製造業が進出し、世界をリードする製品をつくっています。また、それら製品には必ず電子部品が使用されているため、私たち電子部品メーカーも同様に世界をリードする技術を持ち合わせている必要があります。その点当社では、世界に認められた技術力や、長年中国で業務を行ってきたことで現地スタッフにも日本企業特有のきめ細かなサポート体制が浸透していることから、お客さまから多くの感謝の言葉をいただいています。現在は日本・欧米以外の国の製造業も力をつけてきているため、今後は当社の利点を活かし、まだ取引が行われていないさまざまな国の企業と取引を拡大させていきたいと思います。

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