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Technology

Technology Report #04

ものづくりの最前線に立つ

最前線に立ち、フジクラのものづくりを支えているのが生産技術エンジニアだ。
フジクラの生産技術は多岐の分野に及び、数多くの生産設備を自製するなど、独創的なものづくりに挑んでいる。
また、その活躍の場も日本ばかりでなくタイや中国など世界に広がっている。
世界の最先端を意識しながら、エンジニアとして、そして人としてどこまでも成長できる生産技術の魅力を、
生産技術の現場に長年立ち、現在開発部門を率いる高橋 建次が語る。

CHAPTER1

ものづくりの革新は、
いつでも生産技術からはじまる。

どんなに素晴らしい技術を開発しても、それをコスト効率よく高品質に製品化できないのであれば、絵に描いた餅となってしまいます。その意味でも生産技術の役割は大きく、フジクラのものづくりの中核を担っているといえるでしょう。また、フジクラでは多くの生産設備を自製しており、そこにそれぞれの生産現場にあわせたオリジナリティを付加することで独自の競争力を生み出しています。「人」に根ざした視点をなによりも大切にしていることもフジクラの生産技術の特徴です。日本からタイ、中国へと生産拠点もグローバルに拡大し、エンジニアたちは頻繁に海外に出向き、現地の人たちと一緒になって創意工夫を重ね、世界トップクラスの品質とコストパフォーマンスを目指しています。

CHAPTER2

人手の作業を
ロボットに置き換えるためには、
エンジニアの視点に立った
「翻訳」が必要だ。

たとえば生産ラインの自動化。フジクラでは積極的にロボットを導入してこのテーマに取り組んでいますが、人が行っている作業を単純にロボットに置き換えればよいというものではありません。生産技術エンジニアの視点に立った「翻訳」が必要になるのです。そのために現場に出向いて作業を徹底的に分析し、動作の無駄取りを行い安全性をチェックします。生産技術の開発では、実はこの最初のステップがなによりも重要なのです。また、ものづくりのスタイルや考え方は日本と海外、さらには国や地域によっても異なります。コミュニケーションや文化の違いなど乗り越えなければならない壁も数多くあります。困難かもしれませんが、それだけに成し遂げた時の達成感も成長の度合いも大きい。私は「人間力」こそが、生産技術のエンジニアにとって一番重要な資質であると思っています。

生産技術エンジニアに大切なもの、
それは「人間力」。
生涯を賭けて取り組める幸福な仕事だと感じている。

CHAPTER3

必ず復活させて、世界で一番に。
あの時、タイ工場で決意したこと。

フジクラの生産技術エンジニアは海外で活躍する機会が非常に多い。私自身、兼務でタイ工場のゼネラルマネージャーを務めています。このタイ工場を大洪水が襲ったのは2011年のこと。その翌年にタイに赴任する予定であった私は、被害から1週間も経たないうちに現地に入りました。すると、旧知のタイ人の工場長が駆け寄ってきて「工場を守ることができなかった。申し訳ない……」と涙目で話すのです。タイ人のメンバーたちが総出で復旧に取り組む姿を見て、私は「必ず復活させて、この工場を世界で一番にする」と決意しました。現在、タイ工場はFPCの打ち抜き金型では世界トップレベルの技術を有し、フジクラのものづくりの根幹を支えています。あの時の工場長は生涯の友人となり、ベテランになった現在もエンジニア同士として互いに刺激を受け合っています。

CHAPTER4

多様な分野で
経験を積み世界一を目指す。
それがフジクラの生産技術の
なによりの魅力だ。

精密加工、設備開発、高速・高精度自動機、レーザ加工、精密プラスチック成型、プレス加工、ロボット、IoT、画像処理……。これまでのキャリアの中で、私は実にさまざまな生産技術に関わってきました。また、フジクラでは生産技術ばかりでなく、その経験を活かして新工場の立ち上げや製品開発なども経験することができます。私自身、融着接続機の開発を担当した経験もあり、現在は海外工場のマネジメントに携わっています。このように幅広い分野で、しかも常に世界水準の技術にチャレンジできることがフジクラの生産技術エンジニアのなによりもの魅力です。一つの専門領域をずっと深掘りしていくようなスタイルもありますが、エンジニアとしての長いキャリアステップを考えると、それだけではもの足りないのではないかと私は思うのです。フジクラに入社すれば、いつまでも成長できて充実したエンジニア人生を過ごすことができる。入社して30年が経った今、私はそう実感しています。

生産技術開発の流れ (新工場の立ち上げ例)

<1>プラニング

顧客要求や競合他社の動向などの市場環境、製品の特徴や生産計画、目標利益率などを明確化。工場の立地、インフラ、環境やリスク管理面での課題、従業員の習熟レベルなどの調査をもとにプラニングを進めます。

<2>設計・開発

建物や工場内のレイアウトの設計、設備の開発や選定を行います。同時に建設スケジュールの立案や見積などコストの検討を行います。

<3>施工・立ち上げ

国内などでテストをした後、現地に設備を搬入して据え付け、生産ラインを組み立てます。その後、試運転を繰り返して調整を行い、生産設備の引き渡しを行います。

<4>工程改善

工場が稼働後も、生産性や品質の向上のために改善を積み重ねます。また、作業員や保全スタッフの教育なども重要な業務となります。

Future

高橋 建次Kenji Takahashi

生産技術・設備センター
先進設備技術開発部 部長

1989年入社。精密加工やレーザ加工をはじめ、入社以来、実に多様な生産技術に携わる。その経験を活かして、融着接続機といった製品開発も担当。現在は、世界トップレベルのものづくりを目指して独自技術を開発する部門を率いる。また、兼務としてタイ工場の責任者も務めている。

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