2つの総合電機メーカーで光学設計業務に従事した後、フジクラへ入社。現在はレーザフォトニクス研究部のグループ長としてチームを率いつつ、ファイバレーザの製品・技術開発に取り組んでいる。
※記事内容および社員の所属は取材当時のものです。
Interview
総合電機メーカーフジクラ
新事業創生・研究開発
M.U.
光応用技術R&Dセンター
工学研究科修了/2017年キャリア入社
2つの総合電機メーカーで光学設計業務に従事した後、フジクラへ入社。現在はレーザフォトニクス研究部のグループ長としてチームを率いつつ、ファイバレーザの製品・技術開発に取り組んでいる。
※記事内容および社員の所属は取材当時のものです。
大学院修了後、新卒で入社した総合電機メーカーでは、プロジェクタの光学設計を約6年担当。次に入ったメーカーでも5~6年、LED照明の光学設計を行っていましたが、当該事業が縮小傾向となり、新天地へと歩を進める決意をしました。これからも自身の専門である光学設計の能力を活かし続けたいと考えて転職先を探す中、希望にぴたりと合致する職種を募集していたのがフジクラでした。前社では長らく単身赴任をしていましたので、そろそろ自宅のある千葉県に戻り、子どもと過ごす時間を増やしたいと願っていた私にとって、佐倉市に研究開発の拠点を置くフジクラはワークライフバランスを図る上でも理想的な就職先でした。
フジクラ入社後は、ファイバレーザの励起に用いる高出力LDモジュール(半導体レーザモジュール)の光学設計に携わってきました。現在は、金属加工用のファイバレーザ開発をメインとしつつ、他の分野にも応用可能な製品と技術の創出に取り組んでいます。フジクラの研究開発部門の特徴は、技術者一人ひとりに任される仕事の範囲が広いことです。そのため私自身、業務を通じて機械設計や電気関係の知識を養うことができましたし、スキルの幅が広がったことにより、一気通貫で製品を開発していく醍醐味を得られるようにもなりました。たとえば、光学シミュレーションで自ら設計した部品を発注し、その一方では、部品を組み立てる装置の開発・改造も自ら実施して、期待通りの性能を出せた時には大きなやりがいを感じます。また、現場の人たちと連携し、ともに知恵を出し合いながら、開発中に生じたトラブルを解決できた時なども達成感を覚える場面です。誰もが協力的で自由闊達に議論できる職場環境もやりがいに結びついています。
先に述べた社内の雰囲気の良さや働きやすさは、転職当時から実感してきたフジクラの魅力の一つです。この会社の人たちは非常にフレンドリーで親切なため、キャリア入社の私も疎外感を感じることなく、自然なかたちで職場に馴染むことができました。研究開発においては、自分の意見が通りやすく、やりたいことや興味のあることに積極的にチャレンジできる風土もあります。「技術のフジクラ」といわれる通り、部内には高度な技術を持った人材が多数在籍していますので、自分自身も周囲に学びつつレベルアップすることができたように思います。グループ長となった現在の目標は、チームをまとめ皆で協力しあいながら、これまでにない革新的な製品開発を成し遂げることです。有用性の高い新たな製品づくりを通して、ファイバレーザ事業を会社の柱となる事業へと成長させたいと考えています。