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Company

Dialogue

近未来へのビジョンに向けて動き始めたフジクラの
変革のキーワードは“オープンイノベーション”。
そのイノベーションの担い手たちが語り合います。

平船 さやかSayaka Hirafune

新規事業推進センター つなぐみらいイノベーション推進室 室長

1994年入社。光ファイバの研究開発、半導体シリコン加工技術の開発・量産に携わる。その経験を活かして2013年、新規事業推進センターへ。2017年から現職。リーダーとしてオープンイノベーションを推進する。

森 祐起Yuki Mori

新規事業推進センター つなぐみらいイノベーション推進室 主席部員

1992年入社。人事部や労働組合専従などを経て2014年、つなぐみらい戦略室へ。2030年ビジョンの策定を担当する。2017年から現職。「BRIDGE」の運営とともにイノベーションのための環境整備などに取り組む。

かつてないスピードで社会が変化する今、
従来の発想ではイノベーションは巻き起こせない。

―――なぜ今、フジクラはイノベーションを起こそうとしているのでしょうか?

まずは、フジクラにとってなぜイノベーションが重要なのか、その話からはじめましょうか。
平船
そうなると、森さんが策定にも関わった「フジクラグループ2030年ビジョン」から話をはじめないとね。
そうですね。現在、社会はかつてないスピードで変化していますよね。そこにしっかりと関わっていくためには、私たちなりに未来を見据えて、より具体的で明確なビジョンを打ち出していかなければならない。そうして生まれたのが2030年ビジョンなのです。
平船
フジクラのビジネスは基本的にB to Bというスタイルです。私たちはこれまでも社会課題の解決に関わってきましたが、それは顧客が抱える課題の解決を通じて社会に関わるという流れが主でした。けれども、これほど社会の変化が速く複雑になってくると、私たち自身も社会と真っ正面から向き合わなければなりませんし、ニーズが変化・多様化することで自社の価値観やリソースだけでは対応が難しくなってきます。
したがってこれまでとはまた違うイノベーション、つまりオープンイノベーションがどうしても必要になってくるのです。

変化を待ち受けるのではなく
自分たちから外に踏み出していく。

―――イノベーションを起こすため、どのような活動を行っているのでしょうか?

現在の主な活動としては、アクセラレータ(※1)との連携による、ベンチャー企業とのオープンイノベーションがあげられます。
平船
オープンイノベーションにもいろいろな形がありますが、私たちが目指しているのは従来のような1対1のコラボレーションだけではなくて、より多様な複数の企業と連携しながら実現していく「オープンイノベーション2.0」という手法です。
まずはじめに、自分たちなりのビジョンや事業コンセプトを提示し、それに共感してくれるパートナーと連携の輪を広げています。これまでにない相手とこれまでにない資源を組み合わせることで、イノベーションの可能性は大きく広がっていきます。
平船
具体的には、日本最大級のオープンイノベーションプラットフォームを持つCreww(※2)と連携し、公募形式によるベンチャー企業とのオープンイノベーションを進めています。
すでに3つのプロジェクトが動き出していますね。
平船
ええ。さらにCrewwに加えて、シリコンバレーを中心に活動するPlug and Play(※3)とも連携しており、世界中のさまざまなベンチャー企業とのオープンイノベーションを目指しています。
その拠点となるのが、2018年7月に開設したフジクライノベーションハブ「BRIDGE」です。
  • ※1…アクセラレータプログラム。大手企業がベンチャー企業やスタートアップ企業に対して協業・出資を行うために企業を募集すること。
  • ※2…Creww株式会社。スタートアップ企業と事業会社をつなぐ、日本最大級のオープンイノベーションのプラットフォームを提供している。
  • ※3…Plug and Play Japan株式会社。シリコンバレーをはじめ、世界中にある拠点のリソースを活用し、グローバル・イノベーション・エコシステムの架け橋となるイノベーションプラットフォームを提供している。

チャレンジする想いを共有する
新しい文化をフジクラに醸成していきたい。

―――今後、フジクラのイノベーションをどのように展開し、波及させていきたいと考えていますか?

平船
「BRIDGE」については、まずは社外から多くの人を呼び込み、オープンイノベーションに対するフジクラの想いを広く知ってもらおうと考えています。あわせて外に発信するばかりでなく、社内に刺激を与えるような場所にしていきたい。社内外の「知」と「知」がぶつかりあう拠点です。
我々のような業態の企業が「BRIDGE」のような拠点を構想することはあっても実際に形にすることは意外に難しいのではないでしょうか。そこにフジクラのオープンイノベーションに対する本気度が表れていると思っています。業界でも「えっ、あのフジクラが!?」と驚く人がいるらしいですよ(笑)。
平船
社外からも注目していただいていますよね。Plug and Play Japanのコーポレートイノベーションアワードを2期連続で受賞しています。次のステップは、このイノベーションのうねりをいかに社内にも広げていくかです。
確かに。それが私たちのきわめて重要なミッションですから。
将来的には、イノベーションにチャレンジする人たちが互いに刺激し合えるような多様性のある企業にしていきたいですね。それを強みに新しいビジネスを生み出し、社会に新しい価値をもたらしたいと思っています。
平船
イノベーションが当たり前のように私たちの推進室だけでなく社内のあちこちで巻き起こり、チャレンジする想いを共有する新しい文化をフジクラに醸成していきたいのです。
今日話していて思ったのですが、近い未来、現在とは違う尺度で企業の社会的価値を評価する時代が来るのではないでしょうか。そんな新しい視点で評価される企業を、みんなと一緒に目指していきたいですね。

フジクライノベーションハブ“BRIDGE”とは?

2017年にフジクラが策定した2030年ビジョンの中で、「“みらい”社会の課題解決」をスローガンとして掲げ、この世界に潜むまだ顕在化されていない課題を見つけ出し、解決策を探るために誕生したイノベーションハブ“BRIDGE”。フジクラとは異なる多様な文化・技術・スタイルなど、そこから生まれるいくつものアイデアと混じり合うことで、これまで積み重ねた技術の先にある未来だけでなく、より壮大な新しい未来の創造を目指します。
そして、“BRIDGE”は私たちとあらゆるステークホルダーをつなぎ、多様な考え方に触れることで、社内に新たな風を呼び込み、フジクラを変化させる。ここでつくられるヨコのつながりから、未来の共創がはじまります。

Event Space
セミナーやベンチャーピッチ、ワークショップなどが開けるイベントスペースで、最大100名が収容可能です。スペース内には大画面モニターを2つ配置しているほか、テレビ会議用の設備も揃えており、活発なディスカッションとインプットを促進するスペースです。
Collabo Booth
個別のテーマについて、より密なディスカッションを行うスペースです。開放感がありつつも、適度に周囲を遮るセミオープンな雰囲気が新しいアイデアを引き出します。
Coworking Space
機能性に優れたファニチャーとツールを活用したコワーキングスペース。ここでは、所属、年齢、性別を越えた仲間が集まり、利用者同士のコミュニケーションが促進されます。
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