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Technology

Technology Report #05

AIがもたらす、
製造の未来とは

テクノロジーの最先端で進化し続けるAI(人工知能)。
しかし、このAIを製造の最前線で実現するためにはかつてないブレイクスルーが求められる。
なぜフジクラは、製造業において先駆的にAIに挑み、どのようにしていち早く実用化することに成功したのか?
フジクラのAI開発の現在、そして未来を、若き技術者たちが熱く語りあうトークセッション。

Kazuhiro Watabe

生産システム革新センター
(i-FPSセ)
AI推進室

2018年入社

Qing Liu

生産システム革新センター
(i-FPSセ)
AI推進室

2018年キャリア入社

Ai Kimura

生産システム革新センター
(i-FPSセ)
スマートファクトリー推進室

2018年キャリア入社

Momoko Sawada

生産システム革新センター
(i-FPSセ)
AI推進室

2019年入社

CHAPTER1

AIという先進テクノロジーが
もたらす革新。
フジクラは、その可能性を
いち早く感知していた。

木村
フジクラでAIの開発がはじまったのはいつ頃でしょう?
本格的なAI開発のプロジェクトがスタートしたのは2017年でしょうか。そもそも2015年度に、研究部門の役職者が米国に行った際にAIを知り、「これはフジクラの将来に絶対必要な技術だ!」と直感して経営会議で提案したというのがはじまりだと聞いています。
渡部
2015年くらいといえば、AIは技術的には注目を集めていましたが、実用化はまだこれからという時期でしょう。まして製造業でチャレンジしようと考える企業はほとんどなかったはず……。
木村
まさにフジクラとしては大英断ですよね。
渡部
そしてAIを推進していく部署として生産システム革新センター(i-FPSセ(※))が新設され、私たちが入社してきた。i-FPSセは20代・30代が中心で、フジクラの中でも若手が多い部署ですね。
澤田
AIはフジクラにとって新しい分野なので、若手が活躍できるチャンスがとても多いように感じます。i-FPSセでは、上司ばかりでなく、他のチームの先輩たちも身近でサポートしてくれますし、伸び伸びチャレンジできる雰囲気がありますね。

※Innovative Fujikura Production System Promotion Centerの略称

CHAPTER2

製造の最前線にAIを導入し、
画期的な高効率化・高精度化を実現。

渡部
澤田さんはこの春の入社ですよね。なぜフジクラでAIの開発をしようと思ったのかな?
澤田
学生時代のテーマは超電導です。フジクラに入社したのも、超電導の開発に携わりたかったから。でも、フジクラには実に幅広い技術がありますよね。入社してからそのことに気づいて、自分の専門以外の分野で経験を積むのも面白そうだなと考えて、興味のあったAIを希望したのです。
現在は、数値データから先の動きを予測するといった手法の開発に関わっています。
木村
澤田さんが取り組んでいるのは、i-FPSセの中でもかなり研究寄りのテーマですよね。一方、実用化で先端を行っているのが劉さんの案件でしょうか?
そうですね。僕が担当するAIによる画像検査システムは、フジクラが業界に先駆けて開発した注目を集める技術。それまで人が行っていた半導体レーザチップの外観検査を、AIによる画像解析によって自動化し、画期的な高効率化・高精度化を実現しています。
渡部
私も劉さんと同じように画像系システムの開発に取り組んでいます。いろいろなセンサで集めたデータをチャート化し、それを画像処理してディープラーニングで解析するという手法です。
木村さんは、i-FPSセの中でも私たち3人とは違うグループに所属し、もっと別の視点から製造の改善に取り組んでいますよね。
木村
私が関わっているのは、データ分析やデータマイニングといった領域です。AIというと、フジクラでは機械学習の一領域であるディープラーニングのことを指す場合が多いですよね。でも、データマイニングもAIの一領域で、重なる部分が多いんです。単純に使える手法の多さと、対象とする範囲が広いという違いはありますね。製造の現場から寄せられるさまざまな相談に対応し、これらの手法を駆使して課題を解決していくというスタイルですね。

CHAPTER3

世界トップレベルにある
日本の製造業の、
その限界をさらに
ブレイクスルーしていく。

渡部
今、AIはさまざまな分野で導入が進んでいますよね。このことからわかるように、AIってある意味、汎用性の高い技術なわけですね。
ところが、そのAIを製造の現場に導入するとなると数々のハードルが現れてくる。
木村
生産効率、精度、コスト……。日本の製造業はこれまでも数々の改善を積み重ねてきて、世界トップレベルにあるわけでしょう。その限界をさらにブレイクスルーしなければならないのですね。
渡部
この1年のAI開発の中で、ある程度の高い精度を出すこと自体は技術的に難しくないと私は感じています。でも、実際の製造現場では、さまざまな条件が揺らいでいるので、安定して高精度を維持することは、思った以上にメンテナンスで大変な部分がありましたね。
木村
大変さは、AIで活用することを目的にデータが蓄積されていないところにもありますよね。現場にデータがあっても整理されていなくて、バラバラに存在していることが多くて…。データを意味ある情報に加工するところからはじめることになりますよね。
渡部
そうなんです。AI開発では、学習させるデータを適切に加工したり、適切なデータサイズや順序で学習させることが精度に大きく左右しますからね。
僕は、フジクラにはその学習ノウハウがたくさんあると思っています。だから、僕を含めてAI開発の経験が少ない人でも、かなり高い精度が短期間で出せるんだと思います。それから、現場での運用で高精度を維持するための仕組みも、ここ最近知見を蓄積し、ずいぶんとブラッシュアップされてきました。
木村
そういうノウハウや知見があることが、フジクラのAI開発の強みですよね。
僕らの頑張りの部分もありましたけど、いろんな苦難を乗り越えるためには、現場の作業スタッフとの連携が不可欠でしたし、これからも僕らの技術向上のために現場の方との連携は欠かせません。それが、フジクラでAIに取り組む面白さだと思っています。
澤田
そのような困難がある製造業のAI開発において、フジクラは注目されるポジションにいるわけですよね。
渡部
その先駆的な開発をさらに加速して広げていくのが、私たち若手が担うミッションなのですね。

CHAPTER4

製造の現場と連携して
トータルに開発を進める。
だからこそフジクラのAIは
可能性に満ちている。

渡部
フジクラでは、AI開発のすべてのプロセスを社内で行っています。さらに、企画から導入まで開発の一連のサイクルをほぼ一人のエンジニアに任せてもらえる。そこが大きな魅力かな。
僕が一番楽しいのは、システムをプログラミングしている時かな。自分が開発したシステムが実際に現場で役立っている様子を見るのも嬉しいですね。
木村
やはり自分たちが開発したAIが活躍する「現場」が身近にあることは魅力ですよね。いかに現場で喜んでもらえるシステムを開発するか。私は、そこに技術者としての存在意義があると感じています。
澤田
私の場合、テーマが研究寄りなので現場を意識することがなかなか難しいのですが、でも、自分が取り組む技術が将来利用されているシーンを想像するとワクワクしますね。
みんなは将来、フジクラでどんなAIを開発したいと考えていますか?
渡部
うーん、未来を語るならば、究極の省人工場で人手を必要としない製造ラインかな。
確かに。でも、そこに到達するためにはまだいくつものステップが必要ですよね。
澤田
人と一緒に働くような、人と共存するAIの開発もこれからのテーマになると思います。
木村
AIと一緒に仕事をすることで、現場の人たちが知見を深めたり、これまでわからなかったことに気づくような、人間の持つ新しい可能性を引き出すシステムに取り組んでみたいですね。
木村
人の新しい可能性を引き出すAIシステムを開発してみたい。
AI開発と現場の連携を深め、生産性の限界を打ち破っていきたい。
澤田
自分が取り組んでいる技術が将来活躍しているシーンを想像するとワクワクしますね。
渡部
AI開発のすべてのプロセスにチャレンジできること。それが大きな魅力です。
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